vol.1 教会:アート、食、信仰が出会う場所

 2013年7月13日、浜離宮小ホールで開催予定の「ワーシップ&アートカンファレンス」(コミュニティーアーツ東京 主催)では、様々な分野からのゲストのトークや表現方法を通して「神の創造性を反映するアートとは?」と言うテーマを共に考えていこうとしています。 

その中の「社会と人生におけるアートが果たすべき役割は何か?」というパネルディスカッションの覧に「教会:アート、食、信仰が出会う場所」というタイトルがあるのに目が留まりました。

私が一番興味を持っている内容ということもあったのですが、パネラーとして大竹堅固氏の名前が記されていたからです。大竹氏が責任を持っている聖望キリスト教会には何度もお邪魔したことがありました。長年、アートや食を通して地域と関わりを持ち、新会堂もそのビジョンを目的として建てられています。その大竹氏から、「聖望・美術サロン」のご案内を頂いていたのです。

 

 丁度、ローザンヌ委員会からアートカタリストの依頼を受けたばかりでしたので、1回目のレポートはこの「美術サロン」にさせて頂こうと、3回シリーズで始まった講演会「東山魁夷---人と芸術に魅せられて」の第1回(5月12日午後2時開催)「多感な少年から風景画家へ」に出席してきました。講師は、大竹氏が以前勤めておられた日経新聞社出版局の美術書元編集長、現在美術評論家の谷岡清師。東山魁夷画伯と谷岡師の知名度もあって、教会堂は受講者で満席。魁夷画伯と個人的にも親交があり、又作品を熟知しておられる谷岡師のお話とスライドショーは、感動あり、笑いあり。東山魁夷の作品と心の世界を満喫し、「もっと聴きたい」と思わせるようなあっと言う間の1時間半でした。
 

7月14日、10月20日とシリーズが続いていきますが、質の高い文化、芸術を発信する場所でもありたいという教会の願いが、地域との大きな架け橋となって結実しているようです。コンサートなどのイベント以外にも、教会のお庭が市川市のオープンガーデンのひとつとしても選ばれ、地域の方々が大勢訪れたようです。